【SV S5ダブル最終38位/PJCS予選2023爆死】ディンルーラッシャ反省会
【実績】
S5 最終順位:38位/最終レート:1979
PJCS予選2023 爆死
TN:いのりぽけ♪
【経緯】
レギュレーションCから四災が解禁され環境が一新されましたが、レギュレーションBで使っていた構築の完成度に自信があったため、一から新しく構築を組むのではなくこれを改良する方向性で構築を組み直すことにしました。
さて、その上でネックとなったのが、イーユイ系統の特殊ビートです。低〜中速帯のポケモンを好んで使っていたこともあり、上から高火力全体技を押し付けてくるイーユイ系統が全くと言っていいほど安定しませんでした。(パオジアン系統については、単体打点しか持っていないこと、威嚇による誤魔化しが効くことからむしろ有利寄りという認識です)
イーユイ系統に対して自然と耐性を拾える要素として、真っ先に思い付いたのは突撃チョッキとトリックルームの2つです。従前の構築ではアラブルタケとサケブシッポがその要素を担っていましたが、どちらもカミイーユイに対してテラスを強要され、じゃんけんにしかならないと感じたため続投を断念しました。
代わりに採用されたのがディンルーなのですか、結論から言えばこれは全くの失敗でした。ディンルーの反省についてはまた後述したいと思います。
【個体解説】
カイリュー@シルクのスカーフ
198(252)-204(252+)-115(0)-x-121(4)-100(0)
しんそく/ドラゴンクロー/はねやすめ/まもる
特性:マルチスケイル
テラスタイプ:ノーマル
ヘイラッシャ@たべのこし
257(252)-120(0)-135-(0)-x-126(236+)-58(20)
ウェーブタックル/あくび/みがわり/まもる
特性:てんねん
テラスタイプ:じめん
ウインディ@オボンのみ
197(252)-178(252+)-100(0)-x-101(4)-115(0)
特性:いかく
テラス:ノーマル
サーフゴー@きあいのタスキ
163(4)-x-115(0)-203(252+)-111(0)-136(252)
ゴールドラッシュ/シャドーボール/わるだくみ/まもる
特性:おうごんのからだ
テラスタイプ:はがね
上4匹は前回とほぼ同じです。環境的な逆風もありましたが、使い慣れているということに対するアドバンテージがディスアドバンテージを上回ると思い続投しています。
ハバタクカミ@ブーストエナジー
155(196)-x-97(172)-176(36+)-156(4)-168(100)
特性:こだいかっせい
テラスタイプ:フェアリー
ヘイラッシャの欠伸から身代わりを展開するパターンが分かりやすく強いです。HPが75%の状態から色々な攻撃を耐えられるように耐久に厚めに振っています。
このポケモンに関しては特に言うこともなく強いポケモンでした。
ディンルー@マゴのみ
261(244)-152(68+)-147(12)-x-123(180)-66(4)
ステルスロック/カタストロフィ/じだんだ(じごくつき)/守る
特性:わざわいのうつわ
テラスタイプ:どく
型については紆余曲折がありましたが、最終的にはステロ型に落ち着きました。地団駄と地獄突きは選択ですが、構築から不意打ちが消えた今、霊テラスへの処理ルートとして使える地獄突きの方が良いと思います。
カタストとステロが共に欠伸の流し性能と相性が良く、この2匹を無理なく先発で出せていた試合は大体勝っていたはずです。
【ディンルーについて】
①ディンルー@突撃チョッキ
カタストロフィ/しっぺ返し/地団駄/ヘビーボンバー
初期に使用していた型です。イーユイ系統に行動が安定しそうな型として突撃チョッキを持たせていましたが、結果的には宇宙で一番弱い型だなという感想でした。
即効打点欠けること、盤面干渉要素を持たないことから、HPを消費した状態で盤面に残されるのがとにかく弱いです。しかしながらチョッキを持たせている関係上守るを採用することが出来ず、ディンルーを削るタイミングを相手が選べるため、好きなタイミングで置き物にされてしまいます。
初手に出してHPを削られたディンルーがそのままハバカミイーユイに貫かれてしまうので、対策として機能していません。これでは役割が曖昧過ぎてコイキングを採用しているのと変わりませんでした。
②ディンルー@混乱実
カタストロフィ/地団駄/ヘビーボンバー/守る
突撃チョッキディンルーの反省から生まれた混乱実ディンルーです。
守るを採用したことによりディンルーのHPを消費するタイミングを選べるようになりました。ディンルーを守りながら隣を引かせる動きが取れるようになったことから、サイクル適性も上がり、守るの採用自体間違っていなかったと思います。
とはいえ、相手を削り切る性能が枯渇しているという弱点は変わりありません。残されたディンルーで何をするの問題は解決しておらず、型の迷走は続きました。
③ディンルー@広角レンズ(混乱実)
カタストロフィ/地団駄/砂地獄/守る
S5終盤に使っていた型です。砂地獄により相手を削り切れるため、詰め筋として扱えるようになりました。
しかしながら、砂地獄が広角レンズを採用してもなお命中不安であることが弱過ぎました。初手に打つカタストを外すのはまだ巻き返しが効きますが、詰め筋として採用している技が命中不安では外しが即負けに繋がりかねません。
また、この頃にはイーユイの型が多様化しており、耐久振りや草テラス、水テラスが大きく数を増やしていました。隣に置いたウインディやヘイラッシャ諸共テラバーストで消し飛ばされるようになり、イーユイ系統への勝率が全く安定しない時期でした。
④ディンルー@混乱実
ステルスロック/カタストロフィ/地団駄(地獄突き)/守る
ランクマ最終日に使っていた型です。イーユイ系統をディンルーで対策することを諦め、サイクルミラーで優位を取れる型での採用としました。ヘイラッシャの欠伸と合わせてディンルーが複数回動けた試合はほぼほぼ勝てていた印象です。
この型のディンルーはステロを撒くのが仕事のため、行動保証を得るためだけにテラスを切ることが役割放棄になりません。テラスのじゃんけんを回避するという意味でこれはとても偉い要素です。初手ディンルーのテラス切りからヘイラッシャの欠伸と合わせて展開を取るパターンがこの構築の勝ちパターンの一つでした。
一方で、イーユイ系統に対する回答が存在しないため、対イーユイの立ち回りはとにかく不安定なものへとなっていきました。採用率1位2位のハバカミイーユイに常に不利択を押し付けられており、これではレートが安定するはずもありません。構築の欠陥が大き過ぎたためこれで上位を目指すのは無理だと諦め、ランクマ最終日も早々に切り上げてしまいました。
【まとめ】
さて、対戦回数で殴れるランクマッチではまだ誤魔化しも効きましたが、試合数が限られている公式大会はどうしようもありませんでした。第3回予選の時点でも構築が煮詰まっておらず、当然と言うべきか、PJCS予選は順当に惨敗に終わってしまいました。
時間が無くレギュBの構築そのままで潜っていた第1回予選が最も良いところまで行っていた(1743から1勝して1756か57くらい?)こともあり、何が間違っていたのかと言われれば、ディンルーでイーユイをどうにかしようとしたこと自体が間違っていた気がしてなりません。
しばらくはディンルーを解雇して色々なことを試してみるつもりです。幸いなことにポチべ自体はあるので、S6ランクマも頑張りたいと思っています。同じような組み方をしている人がいればこっそりどうやってイーユイに勝っていたかを教えてくれると助かります。