【実績】
最終順位: 27位/最終レート:1978
TN:いのりぽけ♪
【経緯】
構築を組む際に強く意識したのは次の2点です。
・特定の一般枠に対して極端な不利を取る禁伝を採用しない。
・テラス択を拒否しつつ、自身のテラスタルを強く使う。
これらを踏まえた上で、以下の流れで構築を組んでいきました。
1.禁伝枠として、極端な相性不利が存在せず広い相手と五分以上に戦えること、一方的にテラス択を拒否しつつも自身はテラスタルを強く使えることを評価し、テラパゴスを採用。
2.テラパゴスと並べて初手に置けるポケモンとして、テラパゴスと相性の良い要素を多く持つSブエナカミを採用。
3.クッションを採用するにあたって、猫騙しと交代技を評価してガオガエン及びゴリランダーを採用。
4.クッションからの接続先及び対面選出時の対面駒として、カイリュー及び水ウーラオスを採用。
【個体解説】
・テラパゴス
テラパゴスを軸に据える上でネックとなるのはやはり格闘タイプです。死に出しウーラオスに簡単に貫かれるようでは話にならないため、構築を組む段階で強く意識しておく必要があります。
さて、テラパゴスを軸に構築を組むにあたって、S操作やサポートを駆使してテラクラスターを貫通させるような組み方も考えられますが、テラパゴス単体で格闘を乗り越えた方が立ち回りの幅が広がると感じたため、型を工夫してこのポケモンを採用することにしました。
方針として、テラスシェルを失ったテラパゴスへ格闘打点が被弾する前に先回りで展開しておくことで格闘を乗り越えることを考えました。テラパゴス単体でこれを成立させようとする場合、ロックカットか身代わりを採用する必要があります。この内ロックカット型は一方的な展開しか取れず立ち回りが窮屈になりそうと感じたため、今回は身代わりを採用することとしました。合わせて身代わりと相性が良く、伝説にしては低めなテラパゴスの火力を補える毒々を採用し、技構成を確定としました。
毒々テラパゴスの強みとしては、勝ち筋の分散が挙げられるかと思います。テラクラスターに依存しない勝ち筋として毒による削り切りを追うことが可能なため、多様な立ち回りを取ることが出来ます。デバフや壁・瞑想等でテラパゴスを処理する相手への切り返しとなること、テラパゴス方向からクッションへサイクルを形成する動きが容易であること等、この型にしか出来ない立ち回りが数多くあり、命中不安にさえ目を瞑れば十分に軸にする価値のある型だと思っています。
・ハバタクカミ
高速格闘に対し上から干渉できること、格闘耐性、格闘への打点、電磁波甘えるによるサポート等、身代わりテラパゴスと相性の良い要素を数多く持ちます。
電磁波について。この構築においては単なるS操作としての採用に留まらず、行動順を入れ替えることが出来るという性質がテラパゴスと非常に相性が良い要素となっています。例えば黒バドレックス+水ウーラオスという並びに対し、黒バドに電磁波を打つことでインファイトをテラスシェルで受けたり、バレルの隣の行動順を操作することで胞子を身代わりで受けたりといった立ち回りが可能となります。単純に痺れ待ちと身代わりの相性も良く、初手の様子見としてカミ+テラパゴスの選出をすることが多かったです。
重いポケモンに対しては電磁波と身代わりを駆使して誤魔化す想定をしているため、仮想敵に電磁波を刺すまでカミを生存させる必要があります。一方で、Sブエナを残すにはカミを引く立ち回りを選ぶことは出来ず、盤面に残し続けなければいけません。そこで甘える+痛み分けの構成とすることで、極限までカミの生存力を引き上げることとしました。痛み分けでHPを管理しながら甘えるで対面の相手を流し、裏まで毒電磁波を通し切るような動きを想定しています。
毒を入れた相手への遅延、身代わりの保護、終盤の詰め筋等は甘えるの用途は多岐に渡り、主にゴリランダー、テツノカイナ、パオジアン、ヘイラッシャ等に対して打つことが多かったです。特に寿司に対しては痛み分けと合わせてイージーウィンを拾うことができ、S18〜20までの中で一度しか負けることはありませんでした。
・ゴリランダー
テラパゴス方向からクッションへ引く動き挟みながら、双方向のサイクルが可能であることが、本構築の特徴の一つだと思います。この際に耐性が平らなテラパゴスを再度着地させるために、蜻蛉と捨て台詞の重要度は極めて高いです。
また、ガオガエンとゴリランダーの優れている点として、身代わりや毒と相性の良い猫騙しを習得することが挙げられます。加えてこの2匹には威嚇・グラスメイカーといった固有の性能があり、タイプの補完的にも自然な形で構築に組み込めたことから、特に違和感なく採用としました。後述する水ウーラオスと合わせて詰めの盤面で強いのも猫持ちクッションの魅力です。
・水ウーラオス
対面駒です。マルスケと襷による行動保証が偉く、出した上で何も出来ないことは非常に少ないです。
ガエンゴリラと合わせてある程度長期的なサイクルを回すことが想定される相手にはカイリューを、カミの電磁波を用いて対面的な撃ち合いを想定される相手には水ウーラオスを投げることが多かったです。前者は黒バドやミライドン、後者はザシアンやザマゼンタ等でしょうか。また、カミパゴス+ウーラカイリューのような完全対面選出をすることも可能であり、取れる選出の幅は広めな構築に仕上がっていると思っています。
【終わりに】
毒みがまもテラパゴスはブルーベリープロローグの頃から愛用しているポケモンであり、納得のいく構築を組めたことに満足しています。
趣味でやっているゲームであり、自分の納得はモチベーションとしてとても重要なことだと思っているので、順位以上にそのことの方が嬉しいですね。初リバティ圏内ではありますがあまり気にせず、自分のペースでこれからも頑張りたいところです。